インフルエンザのABC+D / EMTALAと米国のたらい回し対策

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1.「インフルエンザのABC+D 2008 ー新型インフルエンザから 身を守る、私のために、家族のために、みんなのためにー」


今、米国では、国家戦略の一つとして、バイオテロに準じた形で新型インフルエンザ対策が進められています。さらに、いざワクチンを打つにも、人工呼吸器を付けるにしても、限られた資源を誰に優先すべきかという、現実的なそして倫理的な議論も進展していますが、まだ日本を含めた諸外国では議論が十分ではない状況にあります。一方、このような議論をする上で、話が全くかみ合わないこともしばしばですが、その最大の原因は、「インフルエンザ」「ワクチン」といった言葉のとらえ方が様々であり、言葉だけが一人歩きしているからに他なりません。今回は、正しい共通理解のための「最初の一歩(ABC)とDrug(タミフル・ワクチン)」について、臨床そして分子の眼から、具体的に解説させていただきた いと思います。是非、皆さんからの疑問・示唆をいただき、相互理解を深めることができればと願っております。


加藤善一郎 ハーバード大学分子細胞生物学




2.“Emergency Medical Treatment and Active Labor Act (EMTALA)について”-アメリカにおける患者のたらい回し対策-


ここ最近、救急患者のたらい回しが全国的に大きな問題となり、マスコミや新聞でも連日の様に取り上げられています。その中でたらい回し対策の一つとして米国の「緊急的診療・分娩法(EMTALA)」への関心が高まりつつあります。「なぜたらい回し対策の参考にアメリカ?」「アメリカって医師が無保険者の診療を拒否するような国じゃないの?」など、皆さん日ごろの実体験から様々な疑問があると思いますが、今回の勉強会ではアメリカ医療最後の砦と言われるこのEMTALAを日米間の医療制度・法の違いを踏まえながら、検討して行きたいと思います。


松浦広明  ハーバード大学公衆衛生大学院



※HSPH勉強会では、多様なバックグラウンドを持った参加者の自由な討論を奨励しています。気兼ねなくご参加下さい。

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HSPH勉強会幹事:松浦広明/まっぴ〜(ハーバード公衆衛生大学院)